幸せな記録で悲しまないために。
お母さんになったしるしとしてもらう「母子手帳」、子の成長の記録「育児ノート」。
一つ一つ埋まっていく空欄が嬉しくて、肌身離さず持ち歩いていました。
でも、障がいを持つ我が子の成長は、ある時から記せなくなりました。
生きているのに、少しづつ成長してるのに、どこにも当てはまらない。できない。書けない。
成長の目安となる言葉やグラフが胸に突き刺さり
無意識に周りをうらやんだり、自分を責めたりしてしまうことも。
障がい児や障がい者、医療的ケアを受ける人たちに寄り添う商品やサービスは増えつつあります。
けれど、その〝家族〟に寄り添うものはどれくらいあるでしょうか。
私たちは、障がい児や医療的ケア児の家族の声をカタチにするブランド「cocoe」を立ち上げ
実体験に基づいた不安や不便を解消する『育児ノート』をつくりました。
デジタルの時代に、あえて「手で書く」のは億劫なことかもしれませんが、
文字を書いてはじめて、あふれてくる想いや発見もあります。
少しでもご家族の力となり、そして成長の喜びや楽しさでいっぱいの一冊になれますように。

POINT①
実体験からうまれたノート
『cocoeの育児ノート』は、実際に障がい児を育てるお母さんが開発しています。
日々感じてきた不便や理想を一つ一つ解決するため、同じように奮闘する家族のため
一字一句こだわってつくりました。さらに、障がい児や医療的ケア児の家族にモニタリングを実施。
様々な障がいに細やかに、幅広く対応できるよう、試行錯誤をくりかえし育てたノートです。
POINT②
思い出の形は自由に
お宮参り、お食い初め、初節句。
節目の行事も大切ですが、目を開けてくれた、笑ってくれたなど、何気ない日々もかけがえのない思い出です。
世間一般のペースではなく、それぞれの家族のペースで、大切な思い出を刻んでいけるように
思い出ページはタイトルも写真も自由に記すことができるようにしました。


POINT③
誰かと比べなくていい
成長の記録は一般的な「標準」や「平均」を基準とするのではなく、自由に記せるようにしました。
グラフなどは最初から数値を入れず、自分で書き込むことができます。お子さまの成長は日々がんばっている証。
誰かと比べるのではなく、1cmでも1gでも確かな「成長」をここに残し、たくさん褒めてあげましょう。
POINT④
いざという時もシェアをしやすく
障がい児や医療的ケア児を支えているのは、家族だけではなく、療育園や病院などで様々なサポートを受けて過ごします。
そして施設毎に、入院・既往歴、生育・教育歴、薬の適合や種類の変化などを聞かれたり、書類の提出が必要なことも。
忙しい日々を過ごし、たくさんの書類を管理している家族にとって、すべての記憶を遡るのは大仕事です。
そこでモニタリングでも特に要望の多かった、入院歴、使用薬、アレルギーなどを記入するページをつくり、
日頃からノート一冊にお子様の情報をまとめることで、それぞれの施設と共有しやすくなるように工夫しました。
